夏の音楽祭シーズンで演奏会沢山。Promsは別に書きたいので、それ以外のものから。バイロイトは少ししか聴かないので省略。おまけに、NHK-FMではオセアニア特集と興味深いものまであったが、まだあまり聴いていない。
まず7/23にNDRにて放送された、ハノーバー・ヘレンハウゼン祝祭週間からの演奏会。
- バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068
- ヘンデル:オラトリオ「セメレ(Semele)」HWV58から“極みなき喜び、限りない愛を(Endless pleasure)”
- ヘンデル:歌劇「リナルド(Rinaldo)」HWV7から“涙の流れるままに(Lascia ch'io pianga)”
- テレマン:管弦楽組曲ハ長調「ハンブルクの潮の満ち干(Hamburger Ebb' und Fluth)」TWV55:C3
[2005-07-01,Galerie,Festwochen Herrenhausen 2005]
- Sop.マリタ・ソルベルク(Marita Solberg)
- アンドレアス・シュペーリンク指揮
- ハノーファー北ドイツ放送フィル
Das Neue Orchesterを率いるのはクリストフ・シュペーリンクだが、関係あるのか?
トランペットなど通常のモダン楽器を使用しているものの、ピリオド奏法を多用しており聴きやすい。管弦楽組曲のエアもビブラートなしが基本の音色。今までテレマンの管弦楽組曲はモダン楽器だとつまらない印象があったが、この演奏では音型にいろいろ工夫があり、楽しく聴けた。
7/27にRADIO4-NEDにて放送された、2004キッシンゲン夏のフェスティヴァルの演奏会。昨年の音楽祭シーズンのものだが。
- バッハ:管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066
- ヴィヴァルディ:弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調RV.156(F.XI-17,P.392)
- ヴィヴァルディ:モテット「渦巻く海で(In turbato mare irato)」RV.627
- バッハ:オルガン協奏曲ニ短調BWV1066
- アルビノーニ:2つのオーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調op.9-12
- ヴィヴァルディ:モテット「私は嵐の真っただ中にいる(Sum in medio tempestatum)」RV.632
[2004-06-22,Kissinger Sommer 2004]
- Sop.シモーネ・ケルメス
- Org.トビアス・リントナー
- Ob.ニコラ・ファヴァロ,ミケーレ・ファヴァロ
- アンドレア・マルコン指揮
- ヴェニス・バロック管弦楽団
こちらはピリオド楽器のアンサンブル。 オープニングの組曲第1番が特に印象に残った。序曲はフランス風の付点で処理した演奏。通常の16分音符ではなく、もっと後ろにつめたもの。この曲でやるのは珍しいかも。
7/21にKlaraで放送された、アムステルダム・モーツァルト・フェスティバルの演奏会。
- ストラヴィンスキー:弦楽のための協奏曲ニ長調「バーゼル協奏曲」
- モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調KV466
- モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調KV138
- ストラヴィンスキー:プルチネルラ組曲
[2005-07-10,Mozart Festival Amsterdam]
- Pf.アレクサンドル・メルニコフ
- ヤープ・ヴァン・ツヴェーデン指揮
- オランダ放送室内管弦楽団(Radio Kamerorkest)
ストラヴィンスキーも良いが、モーツァルトのディヴェルティメントが最高だった。すっかりはまってしまった。人数は絞っているものの、弦楽5部合奏による演奏。テンポ設定も最適だし、音末の処理がすばらしい。この曲のピリオド楽器による演奏ということで、コープマンとABOのCDも聴いてみた。こちらは楽器の音色が生きているが、テンポの快速さなどでは、やはりRKOの演奏にはまってしまう。
なおピアノ協奏曲は、同じRKOでも4月の演奏のが良かった。このときはブリュッヘン指揮、Pf.ロナルド・ブラウティガムというものだった。