今月の演奏会一つ目。本番の日はさすがに一日がかりになってしまう。
弥生室内管弦楽団第28回演奏会
- ハイドン:交響曲第103番変ホ長調「太鼓連打」
- J.シュトラウス:喜歌劇「こうもり」 序曲
- 伊福部昭:シンフォニア・タプカーラ
- 伊福部昭: SF交響ファンタジー第1番(アンコール)
- 弥生室内管弦楽団
- 指揮:小出英樹
[2005-02-06,トッパン・ホール]
日曜朝に都内へということもあり、 リスクを多くとったら1時間前に着いてしまった。さすがに会場には入れないので、車の中で時間をつぶしつつ待つしかない。
会場のトッパン・ホールは以前、 弥生室内管弦楽団のカルメン(演奏会形式抜粋)にて演奏した会場。響きも良く、客席のゆったりさもいいらしいが、 ステージは伊福部をやるには狭めなのが難点。入らなくはないが、前席のファゴットにスライドを当てないように、位置どりが難しい。 それと駅からやや遠いのも弱点で、アンケートにも書かれてしまった。でも次回もココらしいです。
ステリハを録音して確認したところ、 さほど響きの飽和は(客なしとはいえ)なく、ちょっと安心した。あとは、アンコールまでバテない程度に吹きまくるしかない。
ちなみに前半はシュトラウス→ハイドンの順だとずっと思っていたが、 違っていたことを知ったのはステリハ後。ハイドンは楽屋等で聴く。inEsのため1番トラペットにはHigh-Bが頻出し死んでいた。
ハイドン終了後素早く入場し、シュトラウス。かなり楽しかった。 相変わらず音程が怪しい旋律はあったが。あれだけ指揮者が楽しそうに踊っているのを見れば、演奏者冥利に尽きるというものだ(変かな?)。 コーダは、やはり早めのテンポになった。自分も多少は煽った、かも。
大して吹いていないうちに前半終了。客席はほとんど埋まっていたなぁ。 もっとも前回のカルメンは、声楽陣の集客力により入りきれなかったくらいなので、ハードルは高い。
タプカーラは序奏から集中力がすごい。 終楽章などはもちろん参加した練習の中では一番出来が良かった。個人的には1カ所ステリハでリズムを間違えたところ、本番でも出来なかった。 練習時にはあまりない間違いなのに、この日は一度も成功せず。
アンコールに関しては、どうだったのだろう。やはりお客さん的には、 楽しめたが長かったのかなぁ。もちろん指揮者から「長いですけど」と演奏前に予告はあったが。 アンケートは無難なものしか目にしなかったのでわからない。演奏中はやはりちょっとはらはらした。
3パートを4人で吹いただけあり、スタミナがなく派手な音の出ない私でも、 どうにか吹ききることが出来た。もちろん人数が増えることでの危険性も増すが。Trb.の他3人とはNTCで長年吹いてきているし、 Tub.のI氏にしても最近はあまり共演はないが、学生時代はずっと一緒にやっていたので、私はとても吹きやすい。そんなメンツだったため、 低音部でのユニゾンが頻出する(Tub.も同オクターブ)曲だったが、あわせにくさはあまりなかった。 (集中が切れて音程がずれてしまったけど)
終演後はもちろん打ち上げへ。 帰ってからアルデヒドを部屋に充満させるわけにもいかないので、あまり飲まないようにしようと心がけた。(沢山飲まなくとも楽しいので、 別にかまわない)それでも、結局日本酒やらワインやら少量ながらもいろいろ飲んだので、それなりに酔ってしまった。
ひげぺんぎん氏が子供に聴かせる音楽の話をしていた(氏のblogに良く出てくる話題)。 ウチはあんまり考えていないけれど。この時期はどうしても練習録音が多くなってしまうので、不完全なシュトラウスとか不完全なフォーレとか、 教育上は良くなさそうだわ。無難にモーツァルトとか言われたが、そういえばさほど聴かないなぁ。タプカーラの2楽章や、 以前演奏した芥川の交響三章の2曲目(こちらはまさに子守歌だが)などはいいかもしれないと最近思っている。
しかし、ひげぺんぎん氏が私の妻の学年の卒団演奏会を聴いていた(私も含め、 みな同じ大学の学生オケ出身。ひげぺんぎん氏→私→妻と1年ずつずれている)のは意外だった。 オケ曲では一度も使わなかったピッコロTrp.でヘンデルのWaterPiecesを吹いたので、 そのピッコロTrp.の印象が強かったのだろう。
1次会終了後、同期Sb(バスクラのエキストラとして参加。 同じく新米パパの半年先輩)とともに電車で帰った。帰ってから娘を入浴させねばならないとのこと。 私以上に酒に弱いが大丈夫だったのだろうか。ウチは、この日は妻が入れることにしておいた。
今、あの時ぐらい、軽やかなピッコロが吹けたら、苦労しないのにな。
今回もありがとうございました。これに懲りずにまたよろしくお願いします。
>ちえさん
ピッコロトランペットの音色がとてもきれいで印象的だったので,ずっと「よかったなぁ」と思っているのです。落ち着いたらぜひまた弥生に吹きに来てください。
卒演:
ひげぺんぎん氏の同期の方がフランス帰りでラヴェルのピアノ協奏曲を弾いたので、聴きに行かれたのかもしれませんね。これの伴奏のTrp.も妻は吹いていたようですが。今思えば、コレもやっかいなパートだけど、よく吹けたものだと。