19日にRADIO4 NLにて放送されたもの。
- シューマン:序曲、スケルツォとフィナーレ ホ長調作品52
- シューマン: チェロ協奏曲イ短調作品129
- シューマン:交響曲第3番変ホ長調作品97“ライン”
- Vc.ペーター・ウィスペルウェイ
- フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
- シャンゼリゼ管弦楽団
[2005-01-11,Muziekcentrum Vredenburg,Utrecht]
このコンビのシューマン録音(声楽曲以外)では交響曲と協奏曲の組み合わせでリリースされてきた。現在は、 第2番+ピアノ協奏曲(A.シュタイアー)と第4番+チェロ協奏曲(C.コワン)が出ている(再発で組み合わせが変わってしまっているが)。 第2番などは音色感からしてこの曲のリファレンスにしているくらい気に入っている。ライヴ寄りの録音のため、強奏時に音が荒れるが、 それも時代楽器の個性だと思う。
さて、CDでのチェロ協奏曲はコワンだったが、 今回はウィスペルウェイとの共演。現代楽器だろうと時代楽器だろうと、技術的には変わらない人なので、純粋に音色を楽しめる。 チェロ協奏曲は地味な部分が多いので、ソロもオケも音色が重要になることだし。
ラインに関しては、ほぼ予想通りの流れ。音の処理とかは、 もうこうしないとうまくいかないのでは、と思える(特に対位法的な積み重ね)。Trb.に関しても、 第4楽章から加わった意味が明確に出ており好ましい。
今後のCD録音に関しては、 残りは第1番+ヴァイオリン協奏曲と第3番+4Hrnコンツェルトシュトゥックなどという組み合わせだと嬉しいが、 やっぱりコンツェルトシュトゥックは難しいか…。