1/8にNetherlands Radio 4にて生中継されたもの。
- マーラー: 交響曲第8番変ホ長調(千人の交響曲)
- Sop.クリスティン・ブルワー
- Sop.ソイル・イソコスキー
- Sop.Hyunah Yu
- Ms.ビルギット レンメルト
- Ms.アリス・コート
- Ten.ヒュー・スミス
- Bs.アルベルト・ドーメン
- Bs.ヨハン・ロイター
- ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
- ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団
- Groot Omroepkoor
- ベルリン放送合唱団
- Omroep Jongenskoor
- Jongenskoor Rijnmond
- ハーグ聖歌隊
2005-01-08,アムステルダム,コンセルトヘボウから生中継
オランダの放送関連の演奏団体名は難しい。
久しぶりにマーラーの8番をまとめて聴いた。 こういった多量の集中力を要する作品は、ゲルギエフの十八番だろう。 巨大編成でも、指揮棒なしで手のひらをひらひらさせているのだろうか。 (合唱に副指揮をたてる演奏もあるけど)
私は高校から大学にかけてはマーラー少年だったので、 どの交響曲もつぶさに聴いた。ちょうどマーラー・ブームで数々の演奏が世に出回ったし、国内版のスコアも入手しやすくなったところだった。 この第8番の第2部などはオペラと考えることも出来るが、今思えば交響曲とされていたおかげで、何度もスコア片手に聴いたのだろう。 (当時はオペラにはあまり興味はなかった)。
マーラー交響曲のなかで最も好きな第2番& 第3番は割と良く聴くが(昨年は第3番の好演が多かった気がする)、第8番はしばらく聴いていなかった。 第1部だけでもそれなりのボリュームがあるのだが、全体の割合からすると、すぐ終わってしまう印象。第2部終わり近くからの「神秘の合唱」 は絶品。第2番でも終わり近くで、合唱が再弱音から徐々に盛り上がっていくが、それをもっと拡大したものだ。 第2番の終楽章の構成はベートーヴェンの第九終楽章の影響を受けているので、第8番もその流れをくむものなのかもしれない。
バンダも含めてトランペットは最後の最後まで頑丈さが求められる。 ただHigh-CやHigh-Dを出すだけでも大変なのだが、太く美しい音を保っていないと興ざめしてしまう曲だ。その点、ウィーン・ フィルのような音の太さはないものの、ロッテルダム・フィルもなかなかの迫力をだしていた。
P.S.今日の深夜(0402JST)に、再放送されるようです。