プログラムは、
- タルティーニ シンフォニアニ長調
- ヴィヴァルディ チェロ協奏曲ハ短調RV401
- ボッケリーニ チェロ協奏曲ニ長調
- バッハ 無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV1011〜サラバンド (ソロ・アンコール)
- プッチーニ 菊の花
- レスピーギ リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲
- ニーノ・ロータ 弦楽のための協奏曲
名前の通り、イタリアの弦楽合奏団。古い曲の時は古楽器に持ち替えて演奏することもある、というので、アカデミア・ビザンチナなどと同じような感じか。しかしこの演奏会では、独奏のマイスキーに合わせたのか、前半の古い曲でも平らに朗々と歌う演奏だった(現代楽器使用)。マイスキーの美音は堪能できたものの、物足りない表現だった。現代楽器で平らに演奏してしまうと、工夫が足りない。曲がこれだけ凝っているのに、それを表現しきれずもったいない。古楽器なら普通に鳴らすだけでもそれなりに聴こえるのとは大違いだ。アンコールのバッハなどは工夫を凝らしているため、聴ける演奏だった。
後半は曲の求めるスタイルに合った演奏だった。特に、レスピーギはちょっと辛口の表現だったが、かえって古さと新しさのバランスが良かった。
ニーノ・ロータの協奏曲はトロンボーン協奏曲しか聴いたこと無かったが、この曲はショスターコヴィッチ(弦楽四重奏を弦楽合奏で演奏するやつ)のような曲だった。