第4回は、ヨーロッパ室内管弦楽団+アダム・フィッシャー。
プログラムは、
- モーツァルト 悔い改めるダビデKV469
- オネゲル 交響的詩編“ダビデ王”から第2部,第3部
演奏者は、
Sop.クリスティーネ・シェーファー
Sop.ユリアーネ・バンゼ(モーツァルトのみ)
Ms.カルメン・オプリサヌー(オネゲルのみ)
Ten.クリスティアン・エルスナー
Narr.ペーター・シュタイン(オネゲルのみ)
アルノルト・シェーンベルク合唱団
ダビデ王にちなむ作品という意欲的なプログラム。
時代の離れた2作品ながら、それぞれ適切な音でならせるのは、やはりヨーロッパ室内管弦楽団ならではの演奏会だった。それから、クリスティーネ・シェーファーも好きなので(この人もいろいろな様式の曲を適切に歌える)期待していた。オネゲルの語りは、有名なドイツの演出家らしい。
モーツァルトのカンタータ「悔い改めるダビデ」はミサ曲ハ短調の異稿(別の演奏機会のために、歌詞を変え数曲追加したもの)。ミサ曲ハ短調はレクエイエムよりも好きな曲。特に導入からグローリアとそれに続くアリアが良いのだが、もちろん「悔い改めるダビデで」も同じ(歌詞が違うが)。
他の室内オケでも増えているが、モーツァルトの時はナチュラル・トランペットを使用しているようだ。それが、オネゲルになると高機能なドイツのオケの音になっていた。