昨夜の第1回は、ケント・ナガノ+ウィーン・フィル(ピアノ独奏:ティル・フェルナー)
プログラムは、
- モーツァルト 交響曲第19番変ホ長調KV132
- モーツァルト ピアノ協奏曲第20番ニ短調KV466
- ショスタコーヴィチ 交響曲第1番ヘ短調作品10
モーツァルトの交響曲はだいぶ工夫の見られる演奏だった。第2楽章は結構早めのテンポだったのでは。そして協奏曲。第1楽章はやはり工夫しながら様々な表現を見せたし、第2楽章は美しい。なによりも終楽章の疾走ぶりがよかった。低弦の早いパッセージなどは、ヴィヴァルディばりにごりごり弾いていたが、とても適切な表現に思えた。早めのテンポながら、精緻さを感じさせるアンサンブルもよかったし。ただこういうテンポだと、やはり現代ピアノの音は少し重く聴こえてしまうのが残念。
ショスタコーヴィチはまだあまり聴いていないが、若い作曲者が音色に凝りまくった様子を、良く表現していたように思う。