2004年04月22日

Patricia Kopatchinskaja, Violinist

NHK-FMのN響定期生中継スクロヴァチェフスキのベートーヴェン・シリーズの最終回。エグモント序曲,ヴァイオリン協奏曲,交響曲第5番というプログラムだった。
スクロヴァチェフスキのベートーヴェンは(今となっては?)独自のバランス感が特徴だ。がっしりとした低弦(ベースのプルト増やしている?)に木管中心の響き。そのため、トランペットはかなり押さえられている。以前の3番や7番などには良く合っていたのだが、今回のエグモントや第5の終楽章は、私には少々物足りなく感じた。とはいえ、表現の意図はよく見える好演だった。
トランペットを押さえても、3番は全体の響きで雄大さを出せていたが、やはりエグモントのトランペットはもう少し象徴的な意味もあるので、あまり押さえすぎの演奏は好みでない。第5の終楽章に至っては、響きの上積みという意味でのトロンボーンの使用があるのだが、音量を押さえすぎては響きが変わらないので残念だ。
さて、ソロのパトリツィア・コパチンスカヤはもちろん初めて聴いた。第1楽章などは音程が安定している印象が強かったが、第2第3楽章と進むにつれ、自由度が増してきて面白く聴けた。放送では“女版クレーメル”などとも言っていたが、確かな技術に裏付けられた自由な演奏という意味ではそういう面もあるかな、とは思った。もちろん第1楽章のカデンツァはピアノ協奏曲版(ティンパニ付)を使用。ピアノにきっちり落とせるあたりは、スクロヴァチェフスキの芸風とも合っており、とても効果的だった。
作曲も学び、現代曲がレパートリーの中心を占めるようで、公式サイトにあったいくつかの音源を聴いているところだ。今後の活動が気になるところだ。宣材の画像や放送での話を聞く限りでは、どちらかというと“かわいらしい”ルックスだが、演奏中は情熱的ということらしい。
今月のN響定期のパンフには、ちょこっと『のだめカンタービレ』のイラストがあるというので見てみた。さすがに「ぎゃぼーん」とかは言えないか。お客さんが喜ぶ、というよりN響メンバーののだめファンにうれしい企画。


posted by あさがら at 10:59| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(1) | ■世界のホールから:聴く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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