11/28の深夜にRadio4(オランダ)にて放送されたもの。
- ベートーヴェン:コリオラン序曲 作品62
- ドヴォルジャーク:聖書の歌 作品99
- シューマン:交響曲第3番変ホ長調作品97「ライン」
- Bar.クリスティアン・ゲルハーエル
- ニコラウス・アルノンクール指揮
- コンセルトヘボウ管弦楽団
[2004-11-24,アムステルダム,コンセルトヘボウ]
アルノンクールの「ライン」は初めて聴いた(*)気がする。もうお馴染みの語法で、 音を切るだけではなく時にはテヌートで強調して変化を付けている。
コンセルトヘボウ管弦楽団はVn.両翼配置だったり、ティンパニは固めの音をしているが、 昨今のナチュラルトランペット使用や弦のノンヴィヴラート多用の風潮からすれば、音の刺激は少な目。しかし、 早くからアルノンクールと共演して、古楽的な奏法にも(そしてアルノンクールにも)慣れており、そういう安定感はすばらしい。たとえば、 ウィーン・フィルがラトルの古楽的アプローチも含めた指揮とがりがりやり合っているのも、それはそれで面白いが、 指揮の意図がよく現れた演奏は聴きごたえがあると感じた。
(*) アルノンクールとヨーロッパ室内管弦楽団のシューマンは2番や4番(初稿)は良く聴いたが、ラインの印象がない。 全集のつもりだったけれど、違ったのかなぁ。